初めての登山に絶対に必要な、たった11個の道具とは
初めて行く登山に必要な持ち物って何?初めて登山に行く方なら、だれでも疑問に思う事だと思います。私も初めて登山に行くときは悩みに悩みました。
でも、本サイトを訪れてくださったあなたは、もう悩む必要なんてありません!
私が初心者の友人と山に出かける際に、必ず持ってくるようお願いする持ち物をご紹介します。
登山の道具は、つま先から、頭のてっぺんまで、たくさんのウェアと道具で身を包むことができます。お金と時間を無限に使えるのであれば、google検索で上位に表示されたサイトに記載されている通りに、オススメ道具を片っ端から買えば済みます。
でも、そんな方、いませんよね。
誰でも、お金にも、時間にも限りがあります。
私が、初めて登山に行った時もそうでした。
私の場合、
「初めて行く登山で、今後使うかも分からない道具やウェアを買う、そんな事したらムダ金になるかもしれない。」
「初めてなんだから、本当に必要最小限の道具を、できる限り今持っているもので代用しよう。」
「一度体験して、今後も登山を続けて行きたいと思えたら、本格的な道具をそろえていこう。」
そう思いました。
きっとあなたも、そうお考えではないでしょうか?
- 初心者登山に必要な、たった11個の登山道具
- ①絶対に必要な登山道具
- ②あったらいいけど、なくてもいい道具
- 【まとめ】初めての登山に絶対に必要な、たった11個の登山道具
- 【参考】有名登山情報サイトで紹介されている道具は?
初心者登山に必要な、たった11個の登山道具
私が山初心者の友人と登山に出掛ける際に、必ず持って来るようお願いする持ち物を紹介します。本当に必要最小限の道具だけを紹介します。つまり、「お金をあまりかけずに、必要最小限なものだけを準備する」という事を、強調しておきます。
それは、これから詳しくお伝えする「①絶対に必要なモノ」です。
①絶対に必要な登山道具
これを持ってない方は、絶対に山へ入って欲しくありません。それは、
・ザック
・レインウェア
・マップ
・手袋
・ヘッドライト
・大きめのジップロック
・スマホのバッテリー
寒い時期は、
・ダウンやフリースなどの防寒着
・ニット帽
暑い時期は、
・着替え
・帽子(ハット)
②あったらいいけど、なくてもいい登山道具
②はなくてもいい道具ですが、あった方が快適で楽しい登山ができます。たくさんあるので、最後に説明します。
では詳しく説明していきましょう。
①絶対に必要な登山道具
・ザック(リュック)
普段使用しているリュックで代用できます。
背負えることで両手が自由になる事が重要です。ショルダーバックや手持ちバックは邪魔になります。また手が塞がっていると、転んだときにとっさに手を出したり、木に捕まったりすることができません。街用のザックを持っていて必要な荷物がすべて入る大きさであれば、それで問題ありません。
・レインウェア
これは代用が難しいかもしれません。
というのも、防水性の高い登山用の製品を用意して欲しいからです。
天気予報が快晴でも、山の天気は変わりやすく、びっくりするくらいコロコロ変わります。雨で体が濡れた場合、山では命に関わります。なので、絶対に必要なものです。また寒い時の防寒着にもなります。ホームセンターで売っているようなビニールのカッパではなく、スポーツショップやアウトドアショップで、そこそこ良いものを購入することをオススメします。アウトドアショップのセール等を利用すれば、1万円位で、高性能なレインウェアを買えることもあります。
・マップ(地図)
Web検索で、「行く山のなまえ 登山マップ」等を入力して検索すれば、簡単に見つかると思います。
知らない場所へ旅行に行く時、持って行きますよね。道を知るための道具であり、楽しく歩くためのものでもあります。Web検索して見つけた登山マップは紙に印刷したり、画像をスマホに保存しておきましょう。また、市販されている「山と高原地図」は、全国各地の登山マップが、地域ごとにまとめられた形で販売されています。また、現地の駅やバス停、観光案内所などで無料で登山マップを配布していたりします。
また、登山口にある登山ルートを描いた看板などをスマホで撮影しておく事もできます。
ただし、「登山マップの配布」や、「登山ルートが描かれた看板」などは、現地にない場合も多いので、事前に準備しておおく事をオススメします。
・手袋
普段使いの手袋でも、軍手でも代用可能です。
これは私の経験からですが、手が寒いと何もかもが苦痛になります。また、少なからず岩に手をかけてよじ登るような場面もありますので、必ず手袋を用意しましょう。軍手でも、問題ありません。寒いからといっても山でポケットに手を入れて歩くことは非常に危険なのでやめましょう。
・ヘッドライト
家にコンパクトな懐中電灯があればそれで代用可能です。
ただし、懐中電灯だと手に持つ必要があるため、片手が使えなくなるので、緊急用として初めての登山に持って行く程度なら良いかと思います。
山では街中と違い木々に囲まれているため、日中でも薄暗いです。日が傾いてくると森や谷に光がととどかなくなり、夕方には真っ暗になります。ライトがなければ普通の登山道は暗闇と化します。日帰りの場合、夕方までには登山口に戻ってくるのが鉄則ですが、アクシデントなどにより、夜になってしまう場合もあります。そんな時でも、ヘッドライトがあれば安心です。
・カメラやスマホが入る大きめのジップロック
100円ショップで売っている密閉袋でもOKです。
山の天気予報はあてになりません。大きめのジップロックは、防水袋として非常に便利です。また、ゴミなどをまとめる袋としても使えます。安くて非常に便利でかさばらないので、ぜひ持っていって欲しい道具の一つです。
・スマホのバッテリー
たぶん、持っていない方は、いないんじゃないかと思います。
が、電池式の充電器でも代用できます。
スマホは非常時の連絡手段となり、ライトにもなり、GPSでの現在地特定にも役立ちます。モバイルバッテリーはもしもの時に、最大限のパワーを発揮します。道に迷ったり、遭難したしりした場合はGPSでの現在地特定もできます。暗くなってしまった場合はライトの代わりにもなります。パワー切れのスマホはただの鉄屑となります。そうならないためにも、ぜひ持っていいって欲しいです。
ここで、季節で変わってくる絶対に必要なアイテムを紹介します。
秋~冬~春
・ダウンやフリースなどの防寒着
普段使いの防寒着で代用可能です。
春秋や冬の山はとても寒くなります。夕方や、風が強いと非常に寒く、命に関わってきます。また昼飯休憩の時など、動いかない時はびっくりするくらい冷えます。必ず防寒着を用意しましょう。
・暖かいニット帽
スキーやスノーボード用のニット帽をお持ちでしたら、それで代用可能です。
忘れがちですが、頭の防寒はとても重要です。耳まで覆えるタイプがオススメです。
春~夏~秋
・着替え
普通の洋服なので、代用可能です。
夏場など、汗だくになったとき、臭いや汗で濡れた下着は不快以外の何者でもありません。着替えがあれば、下山後のバスや電車移動も快適に過ごすことができます。
・ツバ付きの帽子
持っていない方は多いかもしれません。でも、麦わら帽子とか、おしゃれハットなどで代用可能です。
夏場の直射日光は熱射病や熱中症を招きます。ツバ付きの、出来れば首筋から後頭部の直射を防げるハットタイプがオススメです。
登山道具の三種の神器は必要か?
ここで、ショップや登山の雑誌などで、よく三種の神器などと言われている3つのアイテムはどうなの?と思った方もいるかと思います。それは、ザック、登山靴、レインウェアの3つです。
私の紹介する必須アイテム11点には、登山靴が含まれていません。それについて、詳しく説明します。
結論から先にお伝えすると、登山靴はなくても問題ありません。
登山靴はもちろんあった方が良いですが、日帰り登山の場合は動きやすい運動靴やスニーカーでも問題ないと考えています。
「日本百名山 ひと筆書き」で有名な「田中陽気」さんが、大半の山々をローカットのトレランシューズで縦走されていたことからも、おわかりかいただけると思います。
ただし、運動靴のように、ソールに溝が入っているモノをオススメします。コンバースみたいな、ソールの溝がほとんどないモノは滑りやすいので、気を付ける必要があります。専用の登山靴やトレッキングシューズは、丈夫だったり、ソールが硬い靴はゴツゴツした道や岩の上に足を乗せたときに足裏をガードしてくれたり、防水性能が高かったり、下り坂で爪先が靴の先端に当たらないなど、良いところがたくさんあります。その反面、ソールが硬いため平地やアスファルトは非常に歩きにくく、靴が重く疲れやすいのです。また、買ったばかりの登山靴をいきなり長時間履くと、ほぼ足に豆ができます。私の経験から、登山靴を慣らすために、始めは近所のウォーキングから始め、歩く距離や時間を徐々に伸ばしていくと、足に豆ができなくなります。登山靴を購入するのは、何度か日帰り登山に出かけて、これからも登山を楽しもう!と思った時に初めて購入を検討する程度で、まったく問題ありません。
では次に、なくてもいいけど、あったらいい道具をご紹介します。
②あったらいいけど、なくてもいい道具
これは私が15年近く登山に通って導き出した、登山を楽しく過ごすための厳選アイテムでもあります。必ずしも、皆さんが私と同じように感じるかはわかりませんが、少なくとも一人の人間がイイと思ったアイテムですので、皆さんにも当てはまるかもしれません。資金的に余裕があり、もっともっと日帰り登山を楽しみたい!と思われている方へおすすめしたいと思います。
・水を入れるボトル
スポーツドリンクの粉末を入れたり、水の継ぎ足し等も楽です。キャップとボトル本体が繋がっているので、キャップを落とす心配もありません。
・保温保冷水筒
夏場は冷たいコーヒー、冬場は暖かいコーヒーを、山の頂上でいただくことができます。寒い日のホットコーヒー、ホットココアは、本当に暖まります。熱湯を入れておけば、カップラーメンや味噌汁にも使えます。
・敷きパッド
硬く冷たいベンチや岩の上でも、お尻が冷えず痛くありません。小さなことですが、快適さに大きな差がでます。
・敷物
土の上でも安心して腰を下ろせます。これも小さなことですが、快適さに大きな差が生じます。
・サコッシュ
地図、デジカメ、財布、おやつはすぐに取り出せるサコッシュにいれておくと便利です。
・速乾タオル
春や秋でも汗をかきます。額や首筋の汗は不快ですよね。すぐに拭えば少しですが快適になります。
・ガスバーナーとクッカー
どこでもお湯を沸かせるというのは非常に心強いアイテムです。淹れたてのコーヒーを飲むことも、カレーやラーメンを食べることもできます。最近はホットサンドを持っていって、楽しんでいます。
・トレッキングポール
スキーのストックのように両手に持つことで、とても山登りが楽になります。テント泊縦走のような重い荷物を背負っている時は、登り時の疲れが劇的に軽減されます。デイハイクで軽い荷物の時でも、両手でバランスが取れるので、足の負担をかなり減らすことができます。
以上が登山に持っていく、オススメアイテムになります。
【まとめ】初めての登山に絶対に必要な、たった11個の登山道具
①絶対に必要な登山道具
・ザック
・レインウェア
・マップ
・手袋
・ヘッドライト
・大きめのジップロック
・スマホのバッテリー
・ダウンやフリースなどの防寒着(秋~冬~春の場合)
・暖かいニット帽(秋~冬~春の場合)
・着替え(春~夏~秋の場合)
・ツバ付きの帽子(春~夏~秋の場合)
以上が、絶対に必要な11個の道具です。
②あったらいいけど、なくてもいい道具
・ツバ付きの帽子・水を入れるボトル
・保温保冷水筒
・敷きパッド
・敷物
・サコッシュ
・速乾タオル
・ガスバーナーとクッカー
・トレッキングポール
【参考】有名登山情報サイトで紹介されている道具は?
最後に、本サイトの情報だけでは信用できないと思われている方へ、有名登山情報サイトで紹介されれていた、初心者向けの登山道具について、まとめてみました。
2019/5/7時点の情報です。
各サイト、本当に非常に細かくリスト化されており、とても参考になりました。
ただし、必要最低限の持ち物というよりかは、持っていくと便利なすべての持ち物!といった印象を受けました。このリストを参考に、自分に必要だと思ったものを持っていくという方法がよいかもしれません。
例えば、
「折りたたみ傘」、あれば便利でしょうが、レインウェアがあれば問題ないでしょう。
「サングラス」、雪山登山の際は必需品ですが、雪山以外で困る事はないでしょう。ただし、目がとても弱い、日差しにとても弱い方といった方は、必要かもしれません。
また、時間とお金があり、初めから完璧にもれなく道具を揃えて行きたい!という方であれば、どれか一つのサイトのリストを参考にして、持ち物を準備・購入していく方法でもいいかと思います。
- YAMA HACK(その1)
登山道具おすすめ一式リスト【日帰り】
出典:YAMA HACK「初心者入門|登山道具のおすすめ一式リスト【完成版】 」
- YAMA HACK(その2)
▼必ず持っていくもの一覧(下線のアイテム名をクリックするとそのアイテムの詳しい記事を読めます。)
出典:YAMA HACK 「【初心者向け】登山の持ち物をまとめて紹介!忘れ物チェックリスト付」
- 初心者のための登山とキャンプ入門
登山用品(装備)と持ち物リスト
出典:初心者のための登山とキャンプ入門 「登山用品(装備)と持ち物リスト」
URL:https://www.camp-outdoor.com/tozan/soubi1.shtml
- ヤマケイオンライン
はじめての登山 登山の服装・装備 vol.3 - 服装と装備チェック表
出典:ヤマケイオンライン 「はじめての登山 登山の服装・装備 vol.3 - 服装と装備チェック表」
おやつや食料や飲み物は、各自で好きな物を用意すれば良いと思います。
複数人で行かれる場合は、各自で1点づつ手作りの物を持ち寄ったりすると、遠足気分で楽しいですよ。
また、食事を提供している山小屋もあり、登山者の間では有名だったりします(例えば、丹沢 鍋割山では鍋焼きうどんが有名です!)ので、事前に調べて行けば、山小屋メシも楽しむことができます。
それでは、良い山登りを!